6月のデコ活 ~省エネ住宅を学ぼう!~
日本の二酸化炭素排出量のうち、家庭部門からの排出量は約15%を占めており、居住中のエネルギー消費を減らすことは、二酸化炭素排出量の削減を大きく促すこととなります。
家庭部門の主な省エネルギー対策のひとつとして、住宅そのものを省エネ住宅にすることがあります。省エネ住宅を選択し、快適な毎日を過ごしてみませんか?
1.家庭における二酸化炭素排出量・エネルギー消費量
日本の二酸化炭素排出量のうち、家庭部門からの二酸化炭素排出量は約15%を占めています。
図 日本の部門別二酸化炭素排出量 -各部門の電気・熱配分後排出量-
出典:温室効果ガスインベントリオフィス
全国地球温暖化防止活動推進センターウェブサイト(https://www.jccca.org/download/65477)より
家庭部門における用途別の二酸化炭素排出量の内訳は冷暖房が17.8%、給湯が14.5%、照明・家電製品が32.1%を占めています。
冷暖房の省エネルギー対策を行うことは家庭部門における二酸化炭素排出量の抑制につながります。
図 家庭からの二酸化炭素排出量(世帯当たり、用途別)
出典:温室効果ガスインベントリオフィス
全国地球温暖化防止活動推進センターウェブサイト(https://www.jccca.org/download/65499)より
2.省エネ住宅
(1)遮熱・断熱
冷暖房における主な省エネルギー対策は、夏の「遮熱」と冬の「断熱」です。
夏、冷房を行っていると、外気と比べて室内の温度が低くなるので、熱は室外から室内へ移動します。
冬、暖房を行っていると、外気と比べて室内の温度が高いので、熱は室内から室外へ移動します。この移動をなるべく減らすことにより、少ないエネルギーで効率よく冷暖房を行うことができます。
室内の温度を室外の温度に関わらずなるべく保ち、熱の移動を減らすには、壁や天井、床などに断熱材を施工すること、窓を断熱性の高いものにすること、さらに隙間風が入らないようにすることが必要です。特に夏場は、窓からの日射を防ぐため、「グリーンカーテン」も併せて行うといいでしょう。
出典:環境省
断熱は健康面にもメリットがあります。断熱性能が高い住宅は、カビ・ダニ発生の改善や室内の空気質改善などの効果により、
有病者が減少するという研究成果があります。
※1:結露減少によるカビ・ダニ発生改善、暖房方式の改善と24時間機械換気による室内空気質改善、遮音性能改善、
新築住宅への転居による心理面での改善などの複合効果と考えられます。
出典:環境省
(2)ZEH(ゼッチ)(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)
ZEHとは、「外皮の断熱性能等を大幅に向上させるとともに、高効率な設備システムの導入により、室内環境の質を維持しつつ大幅な省エネルギーを実現した上で、再生可能エネルギーを導入することにより、年間の一次エネルギー消費量の収支がゼロとすることを目指した住宅」です。
つまり、「快適な室内環境」と、「年間で消費する住宅のエネルギー量が正味で概ねゼロ以下」を同時に実現する住宅のことをZEHといいます。
ZEHの普及により、家庭部門における二酸化炭素排出量が大きく改善することが期待されます。
出典:環境省
3.四日市市の取り組み
地球温暖化防止対策の推進及びスマートシティの構築に資するため、四日市市では、住宅へ創エネ・蓄エネ・省エネ設備を設置しようとする個人向けの補助金制度
「四日市市スマートシティ構築促進補助金」、「四日市市太陽光発電設備等設置費補助金」を設けています。
下記URLにて本補助金の募集について案内していますので、詳しくはご確認ください。
スマートシティ構築促進補助金(https://www.city.yokkaichi.lg.jp/www/contents/1709276365120/index.html)
太陽光発電設備等設置費補助金(https://www.city.yokkaichi.lg.jp/www/contents/1716450460933/index.html)
■省エネ住宅は地球にやさしいだけでなく、家族が快適、健康、そして経済的に暮らすことができます。
地球に、家族に、家計にやさしい省エネ住宅を賢く選択し、快適な生活を送りませんか?